君と踊る

こころのなかをのぞいてみてごらん
ほら
際限なき白か
深い黒か
きみのこころをひらいてごらん
ほら
刃から滴る血がぽたんぽたんとリズムを刻む
まるでアジの開きのようなあけっぴろげさ

君はなんてすてきさ
ぴんくがかった白い肢体が赤い線に纏わりつかれて

ほら
君とダンスしてみたくなったよ
どたんばたんと地団駄踏んで
手足もバタバタさせて
君をくるくる回させる

そんな君にそっとキスをして
涙にたまった宝石を紫紺の舌で舐めとろう
ぐろんぐろんと廻るまなこをぞっと指で掬って
僕は君を味わい尽くす

24/08/09 11:34更新 / 秋乃 夕陽
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