黒の嵐
僕のアタマのなかは
黒い嵐が渦巻いて
僕を困惑と狂気のさなかへと陥れてゆく
あぁ、信頼という壁は
砂糖で作られた家のように崩れ去り
まるで、唖(おし)のように押し黙っているよ
なにもかもが混沌とした恐慌のなか
勝手気ままにキマリゴトも
秩序も壊してゆくこの世界で
蒼白く褪めた死体が僕だけをじっと見つめている
僕を咎めたてるように・・・
僕は・・・僕は、偽りの仮面を被り
作り物の舞台の上でひらひらと
踊り狂うしかなかったんだ
ただ、ただ、「後悔」という言葉すら押し殺して
笑顔で演じなければ
僕という人間は
世間(まわり)から消されてしまっていただろう
あぁ、どうか、どうか、分かっておくれ
恨めしそうに僕を見つめる犠牲者よ
僕をこんなにも悩ませるアナタが
あまりに憎いのに・・・
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