快楽の宴
君の肌の感触を想い描きながら
丸いカーブを這う指先
まだ出逢ったコトのない感触が
私を夢の世界へと誘(いざな)う
それは白い、白い夢
誰にも邪魔されない
私だけの幻
ひとりぼっちの遊戯(アソビ)は
私の感覚すら麻痺させて
冷たい闇を細長く伸びた光の先で
かきまわしてゆく
そこにはワタシ
アナタ≠ニいう一人称は消え失せ
ただ、ただ、行為の繰り返しのみが
延々と続けられている
深い、深い、洞穴が
今にも私を飲み込もうと
大きな口をポッカリ開けて
待ち受けているけれど
私は恐れず飛込もう
私にとっての愛は
死の薫りを漂わせる迷路
どこまでも続く余韻を残して
アナタ≠セけを夢みよう
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