ナナイロのカゲ

君は存在しない
きっとカゲ
いるようでいない
いないようでいる
透明のような
ナナイロのカゲが君の姿
触れようとすればその手をすり抜け
誰も君を手に入れることはできない
君は笑い君は叫び君はふざける
それでも僕は君を知らない
心で触れ合おうとすれば
まるで蛇口から溢れ出る水のように零れ落ちる
華やかに笑い転げるナナイロのカゲ



24/04/10 08:07更新 / 秋乃 夕陽
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