中天の月

泣き出しそうな月
顔を歪めて

金色の薄い輝きが
闇を仄かに照らしている

君はなぜ
そんなにも哀しそうなの?
漂うようにただひとり
闇に浮かぶ月よ

肌を切り裂くような寒さが
君のココロまで
凍えさせてしまったのだろうか?

それとも
誰かの弔いの日を思うあまり
君の美しい瞳から
涙が溢れ落ちたのだろうか?

あぁ、空はあまりにも高くて
誰も気付かないけれど
どうか月よ
泣かないでおくれ

24/07/28 00:06更新 / 秋乃 夕陽
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