藍海(うみ)の波風(かぜ)

遥かなる波の音
静寂とともに
私を浚ってゆく

暗い波間にみえるのは
私の人生そのもの

脱け殻のように漂う
空虚な身体を
ただ、ただ、弄ぶ
気だるさよ
そのまま
冷たく神聖なる水に洗われ
沈みたまえ

深き藍色に染めし海は
我が身を深く包み込み
再び、虚無の世界へと
還すだろう

24/07/27 00:25更新 / 秋乃 夕陽
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