嘆きの白鳥
壊れてしまうほど清らかなココロを求めて
辿り着くのはどんな幻だろう
白い波に揺れ
子守唄のように穏やかな
貴方の愛に包まれて
私は鳥になる
灰色に冷たく光る
鉄の檻から飛び出し
伸びやかに羽根を伸ばして
貴方の元へと一直線に舞い降りよう
語らぬ言葉を記憶の片隅にしまいこんだまま
貴方を想い悩む日々もその嘆きも
今はもう貴方の微笑みによって煙のように消え失せ
優しい温もりに心癒す日を夢見る乙女のように
ただ、貴方だけを瞳に映す
嗚呼、私は貴方の胸元で哭き崩れる白鳥
汚れし我が身は清められ
新たな羽根を伸ばして貴方という空を舞う
愛しき拠り所よ
私の故郷
どうかそのまま私だけを包み隠しておくれ
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