こころの詩(うた)

風に乗って届く君の声
僕は心で祈るように耳を澄ます
僕の祈りは君に届いただろうか
そして僕達は愛し愛される関係へと
お互いを高めることが出来ただろうか

あぁ君は何も答えない
ただ麗しげな声で愛を囁く
決して果たされることも
満たされることもない夢物語を

君は幻
指の間をすり抜けてゆく砂
遠い遠い潮騒の調べ

僕は水の冷たさに気付いて震える
子供のように手足を縮め涙を流す
君の温もりも優しさも
肌で感じることもなく
暗闇でひとりうつむきながら

僕は君の愛しい顔を想い浮かべようと
目を凝らす
君の輪郭はボヤけて
やがて消えてしまった

あぁ、どうして僕達は
愛し愛される関係へと
到達することが出来ないんだろう
悲しみに打ちひしがれ
グルグルと同じ考えばかりが
頭の中を駆け巡る
僕は君の影を追いかけ
ため息ばかりついている

君の気持ちを教えて
真の心を
僕は待ってる
どんな未来が待ち受けていようと
僕にとって君こそがすべて

僕は君の言葉を信じて
いつまでもいつまでも
君だけを愛し想い続けよう

24/07/16 08:36更新 / 秋乃 夕陽
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