運命(さだめ)の月
まるで
一片ひとひらの
赤い花びらが
徐々に開花してゆくように
貴方の醸し出す
メロディーが
私の身体に
音楽≠ニして
流れる
情熱と美の女神の赴くままに
新たなる詩が創生され
清らかなる泉の息吹に触れた草花は
憂いすら忘れて
軽やかに謳いだす
嗚呼
生きてゆくことの素晴らしさ
悦びを
貴方は教えてくれた
暗闇から
一筋の光が差し
扉を開けば
眩いばかりの輝きが
私を優しく包み込んでくれる
貴方は私の月
密やかに
私の闇を照らし
こころのすみずみまで
浄化する
私にとって
貴方こそすべて
こころから
沸き立つ想いを
共に歩んでゆける
すべてを
貴方は
持ち合わせている
貴方の鍵が
私の鍵穴へと填められるとき
私は貴方と共に
柔らかな羽根を伸ばして
夢へと続く自由な道へと
羽ばたいてゆけるだろう
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