真心

届かぬ声に喘ぐ日々
言葉を尽しても尽くし切れないなら
きっとその言葉は力を失っている
軽く舞い上がったままふわりと落ちた
一枚の無地のコピー用紙
沢山並べたはずの文字が
いつの間にか消えていた
ぐしゃりと手の中で押し潰して丸めた
硬くて冷たい痛み
もう元には戻らない
拡げても皺だらけの真心


24/04/08 07:54更新 / 秋乃 夕陽
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c