孕む

脳髄は夢をみる
確かな足音を聞きながら
子守唄は歌わずに落ちた
誰も聞かなかったのか
いや、聴いていたはず
虚しさと侘しさとそれからそれから

こんなにも輝かしい詩の片鱗がある
伸ばした手に指先に停まる小さな蝶
羽ばたきながら蛍光塗料の紫をばら撒く

やがて沈むのは太陽だろうか
それとも月だろうか
まんまるの柔らかな笑顔浮かべ
仮面を被りながら笑い転げていた


24/07/09 01:41更新 / 秋乃 夕陽
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