日常という闇のなかで

日常から逃げ出したくなる
リアリティ
今も誰かが泣いている
消えた子供の足跡
途切れた過去だけ残して

人間の過ちは
泥だらけのシーツに包まれて
草叢に横たわる

夜更けの林のなかで
誰が幼い死を痛むだろう?
ああ、
か細い断絶魔の叫びを
誰が聞いただろう?

黄色く濁った眼(まなこ)の
生贄となった魂は
今も木々の間を彷徨っている
怒りと無念のあいだで

誰か止めて
負の連鎖反応
悲しみはヒトを傷つけるから

24/06/30 00:18更新 / 秋乃 夕陽
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