光を見るための傷

暖かい場所では気づかない傷の痛みも

寒さで凍える日には 忘れるなと言わんばかりに

その傷の痛みが増していく

治るのかどうなのかわからないその痛み

向き合うことですら 痛みを伴う

それでも その痛みの先にある「やさしさ」を忘れずに

忘れないからこそ 痛みと共に生きていける

自らの傷は 他の誰かに無意味に八つ当たりする理由では無く

「やさしさ」を知り 分け与えていくものだと思い 生きていく



20/02/09 23:57更新 / 空限
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