修羅、咲き初めり

失くしたい朝、消えてなくなりたい朝
湿気で痒くなった手の平を
自転車の鍵で静かに薙いでる
濡れたたばこに火をつけて
灰色で水を汚してる
雨が煙を突き刺すのを
目で追ったら首が痛くなった

なんでもない、楽しいわけない

泣いた夜、誰のせいでもない夜
私、死ぬのが怖いだけで生きてるから
生き方とかメモしなきゃ忘れてしまうの
鬱病がたぶん遺伝してるから
また死にたいとか言ってしまいそう
好きな女のことで死ぬほど泣きてえよ
死ぬほど泣かせてくれよ

どうしようもないし、どうにでもなる

24/05/05 01:07更新 / ヒトミ
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c