じょうろ
木の下では飲まない 気の利いたことができない
小さい人間 行き帰り 通る時に視線を注ぐ一方
なのにふとしたことで 潤ってしまうこちらの両目
どこから注がれたのかって 言葉を飲んで今日も頭を下げる
アスファルトで泥臭く生きるのはお門違いかな
でも一過性で見下ろすためのトランポリンはいらない
もっともっと高いところへ ・・・
顔を洗って鏡のほうへ
排水口へ流れればいいさ皮脂と共に
さようなら生きる意味を問う日々
肩の荷が下りることで重みを持ち始めること
花が散った後に咲いていくと思う
今日、明日、明後日のために何度も投じた昨日を
数秒ずつでも譲り受け満たしていくこの身がじょうろ
持っていくものが洗濯物から水桶とひしゃくに変わる
墓石は雨風で丸くなるからこそ深く突き刺さる
懐古に浸ればビー玉やボールにすら見出だせる鋭利性
土の匂いをかぎながらも進むことに特化していた前傾姿勢
空き地になった今
花が咲いたらいいな
と首を下げました
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