憧れと餓え

誰もが物語に餓えている


もしも短歌や詩がただの無作為な
言葉の羅列であったならば

誰も見向きもしないし
文化として発展はしなかっただろう

私達は文字情報同士を組み合わせ
そこに何らかの物語を無意識に構築する

本当は別々の場所から拾ってきた文を
それらしく配置しているだけかも知れない

それでも私達は虫食いの部分を巧みに補い
勝手に物語を組み上げてしまう

都合の良い解釈をすることで
私達は幸福感を得ようとする


言葉は物語に憧れている


20/05/13 12:54更新 / はともみじ
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