旧宝島


君の街と僕の街は点と点
建造中の巨橋は夢物語だ


ずっと気が遠くなる昔
金に人々が神を見た頃

君の住んでる辺りは
宝島と囃されていた


採掘の瓦礫を船で運んで
何十年も捨て続けた結果

島が出来たらしくて
それが僕の住む辺り



地図を拡げ2つの島の間に
無闇矢鱈と乱雑に線を引く

存在し得ない橋の上を
君と確かに歩いている


こちらとむこう?
そっちから見れば

こっちがむこうで
境界線は既に無効


遙かに宝島が黄純んで搖れる 
発破音が1日の終わりを唄う















19/03/22 23:38更新 / はともみじ
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