僕が世界を知った日

婆は素手で飴っこくれた


大きゅうなったのぉと
背伸びしながら頭を撫でた
そうか今日は
世界が僕を叱咤した日


梅雨晴れ空にそっと婆を偲ぶ


法被が似おうとるのぉと
僕のシャツを誉めてくれた
そうだ今日は
世界が僕に嫉妬した日


婆が素手で飴っこくれた


18/07/21 14:56更新 / はともみじ
作者メッセージを読む
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c