リュックサック
桜が散りはじめ
春が落ち着いた頃
ピクニック出かけようと言った
ただただ麗らかな陽気の日に
ただただ麗らかな陽気を目的に
目立ったものは何もない
生暖かい風と
それを喜ぶような鳥の声を聞きながら
重たくなっていく足を前に前に
これからのことを考えながら
ふっと頭に浮かんだのは
仕事のことだった
来週までにあれをしておかないと
あれも
これも
仕事のことは忘れてっと思って
出かけたのになぁー
次に思ったことは
はらへった
あっーーーーー
弁当…忘れた…
「頭の中があっちこっちしとるけんよ」
君が笑顔で言った
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