凧上げ
ボロボロの薄汚れた凧が
風に揺られて、僕を見下ろしてる
僕はどんな風に見える?
こんな汚い凧を上げてる人なんていない
糸は僕の胸から凧へと伸びてる
狡猾な僕は、
子どもの頃からつらい時には凧上げをした
凧なんて持ってないけど
心をどこか遠くへ飛ばして
ちっぽけな自分を眺めた
情けなく
惨めで
救いようもない
狡猾な僕は、
誰かが手を差し伸べてくれる時にも凧上げをした
調子が良く
軽薄で
何も考えていない
その場しのぎで
笑えるところが一つもない
そんな空っぽの僕を
風に揺られながら眺めた
今もまた
僕はどんな風に見える?
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