白い音、黄色い匂い。
実感はなかった。
誰かに褒めてもらいたい訳でも無かった。
貼り付いた何かが
巻き取るフィルムのように
過去を映し出した
それは言葉という
音にのせ
懐かしむ私を
また私にした
雪道に残る足跡を
綿毛が隠していく
無音の景色に広がる
黄色い絨毯は
これからの景色なのか
今までの景色なのか
かすめた風は
撫でたのか
叩いたのか
懐かしむ私は
見上げたのか
うつむいたのか
何も
見えていない。
24/01/16 19:35更新 /
黒百合
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