縁もゆかりも
何度も繰り返す悪夢から始まり
倒れて泥水を飲んだ苦味の記憶と
振り返ると独りだと知り
絶対とか永遠とか全部とか
可能性をプラス思考で全て否定で打ちのめして
一番酷いやり方で私の心を
笑顔で踏み付けたあの人は
今も人の失敗を笑い話のネタにするために
アラを探しています。
カラー写真がセピアになっていく過程のように
笑顔の記憶はまるで御伽話で
色を持っていない。
雨に打たれすぎた百合の花が
青空を知らず
黒く変色して地に花を落とすまで
あなたは
眺めていたのでしょう?
可哀想に。
そう思いながら
落ちた黒い花は
唯の朽ちた花で
私は別の唯の黒いだけの花。
そんな話をしていたら
隣でひまわりが泣きだして
落ちた涙が
白と黒の縞模様
縁もゆかりも無いけれど
思い出したのは変な記憶ばかり。
TOP