朝が来る度に
朝が来る度に 窓を開ける
笑い声で目を覚ましても
すすり泣く声で目を覚ましても
僕は必ず窓を開ける
昨日の天気は雨だった
今日はぐずついた曇り空
明日は晴れるか また降り出すか
考えてみても分からないけれど
瓦屋根を照らす陽射しや
灰色の雲が落とす影
土に抱かれて溶ける雨粒も
みんな みんな 想いを紡ぐ欠片のようで
だから僕は窓を開ける
毛布の温もりで目を覚ましても
枕の冷たさで目を覚ましても
朝が来る度に 窓を開ける
23/02/10 21:34更新 /
わたなべ
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