入り江で
たった一粒溢した涙に
幾つもの波が寄せては返し
潮騒と共に流れ来る
素足が水を弾く音
誰かの無垢な笑い声
砂と貝殻で創った家は
波に儚く崩れ落ち
均された跡に滲み出る
選ばなかった道の地図
見知らぬ懐かしい名前
濡れた瞳を水面に映す
この小さな入り江で 僕は夜毎
淡く照らされた水平線が
結び目を変える時を待つ
たった一粒溢した涙に
幾つもの波が寄せては返し
素足が水を弾く音
選ばなかった道の地図
砂と貝殻で創った家は
波に儚く崩れ落ち
誰かの無垢な笑い声
見知らぬ懐かしい名前
夢の欠片を水面に映す
この小さな入り江で 僕は夜毎
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