山でみた夢きいた歌
山のまんなかの湿原は
春の穏やかな風を受け
その場いったいがしあわせな
まどろみの中にあるようだ
疲れた鳥がそのなかの
ひとつの池で羽休め
こっくりこっくりうとうとと
せつなの甘い夢を見る
水面に優しくただよった
波紋はまるで子守唄
春の穏やかな山の夢
とてもしあわせなひとときだ
僕も大切な人たちの
心安らげる夢になりたい
山のてっぺんの大木は
春の爽やかな風を受け
その場いったいが賑やかな
けんそうの中にあるようだ
浮かれた虫がそのなかの
ひとつの枝に飛びついて
どんちゃんどんちゃんやぁやぁと
せつなの祭りの歌うたう
草木が優しくこすれ合う
響きはまるで笛の音
春の爽やかな山の歌
とてもにぎやかなひとときだ
僕も大切な人たちの
胸おどらせる歌になりたい
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