夏の終わりはいつも

セミが囁く夕暮れの
家へと向かう帰り道
どれだけ歩き続けても
ずっと家には着かぬまま
なぜあんなにも土手沿いは
延々と伸びていたのだろう

その訳は今も分からない
夏の終わりはいつもなぜか
後ろ髪をひかれるようで

カエルが唄う真夜中の
空を横切る流れ星
いくら目を閉じ続けても
ずっと光は消えぬまま
なぜあんなにもきらめきは
心に残り続けたのだろう

その訳は今も分からない
夏の終わりはいつもなぜか
探し物をしているようで


19/07/13 15:35更新 / わたなべ
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