ぼくは旅へ

あれ どうして
地球が気づけば平らになって
川と地平線が繋がって

僕が昨日遊んだまま
浮かせておいたおもちゃの舟が
星の航海の供になるの

月が真横に下りている
今こそ船出のときがきた
誰かの声にせかされて

マルにシカクにサンカクに
僕の瞳は星に照らされ
踊りのように反射する

舟はそよ風を待たないで
先へ先へと水面を揺らす
舵は心がとるみたい

流れる川の行く末は
宇宙へ落ちる白い滝
一本筋が遠く伸びてる

ああ そうなんだ
今長い旅は始まって
僕は眠りから覚めたんだ


23/02/10 22:15更新 / わたなべ
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