藍色の日々
大きな目が空から僕を見下ろしていた
瞳の奥の満月から紐が垂れていた
それは産まれてすぐに切り取られたへその緒で
いつか僕が首をくくる為の紐だった
けんけんぱっ けんけんっ ぱっ
あの子に笑顔で顔を踏まれた
それは僕じゃなくて僕から伸びた影の顔で
だけどもうあの子を友達として見れなくなった
硝子細工の砂時計をひっくり返した
さらさらと僕の欠片が流れ落ちた
それは細かく砕いた爪と指先の皮で
すぐに落ち切ったからまたひっくり返した
藍色の日々があった
どんなに潜っても底が見えなかった
それは空を見上げるといつも誰かと目が合って
だけど誰とも分かり合えない日々だった
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