浜辺で
潮騒は心地よく
僕を眠りに誘ったけれど
まぼろしがそっと揺り起こした
水面が赤く染まり出すのを
まどろんだ目で見つめたら
涙が一粒砂に落ちた
太陽よどうか
一緒に連れていってほしい
地平線に消え行くと同時に
遠いどこかの空へ昇る
君の旅路できっとあの子が
僕を待っていると思うから
せめてこの思いを
口笛で奏でたあこがれ
かすれた音は抜け際に
さざ波の中に溶けこんで
海の向こうへ流れていった
沈むきらめきを追いかけて
19/06/11 22:15更新 /
わたなべ
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