どうどうどうどうどう・・・・
その日、僕は寝転んで過ごした。その日と書いておきながらどの日について書いているのか、僕自身がよく分かっていない。僕は殆ど毎日を寝転んで過ごしているのだから。
寝転んで過ごす日は良い。凄く良い。浪費できる時間があるなんて幸せだ。
さて、滑り出しはこんな具合にして、ここから一体何をどう書こうか。何をどう思い出そうか。何をどう組み立てようか。何をどう伝えようか。何をどう、何をどう、何をどう何をどう何をどうどうどうどうどう・・・・。
やっぱり駄目だ、何もどうにもできない。そりゃあそうだ。日がな一日のんべんだらり。何もどうしていない奴に、何もどうすることができるはすがない。
いや、しかし・・・・。今こうして、何もどうにもならないということを書いているぞ。どうしているじゃないか。それにさっき自分で書いたように、僕はずっとのんべんだらりと過ごしていたぞ。どうしていたじゃないか。
ああどうしよう。気付かないうちにとてもどうしてしまっていた。ああどうしよう、ああどうしようもない。
どうどう、落ち着け。こんなことは既に何度も考えたじゃないか。そしていつもどうどう巡りだったじゃないか。
どうんとらっしゅ。どうんとうぉーりー。焦るな。心配するな。こんな風に無理やり言葉を作ってしまうじゃないか。そして血が余計に巡ってどう脈に負担を掛かけてしまうじゃないか。挙句の果てには早死にしてしまうじゃないか。
ああそうだ、死ぬんだった。どうせいつか死ぬんだったら、どうでもいいじゃないか。
大丈夫。どう過ごしても結果は同じなんだから、今日も寝転んで過ごそう。
どうんとまいむ。だから大丈夫だって。
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