淋しさを
まだ 心が子供だった頃は
楽しみを見つけることが上手だった
ブランコを一番高く漕いだ人が優勝だよ
この空き地 秘密基地を作るのにもってこいだね
カレーの匂いだ ああ うちの夕ご飯は何だろう
けれど 大人になった今では
淋しさばかりを見つけてしまう
一番でなければ何をしても意味がないんだ
空き地だ あの家は取り壊されてしまったのか
この匂い ああ 母さんのカレーがまた食べたい
そして いつかはきっと
淋しさを見つけることが楽しみになるのだろう
ずっと ずっと いつまでも
子供のままでいたかったけれど
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