風が吹く朝



愛が深く眠るこの街で
揺らめく月とお遊戯してる

ひとり鏡に向かい
硬質な
正しさを手に入れようとしている

ひとり毛布にくるまり
魅惑的な
優しさを手に入れようとしている

愛が眠っているこの街で
ほとんどの人が擬態を演じている

ただ夜よりも冷たい朝の清らかさが真実を
目覚めたものに知らせてくれているのを

射し込む朝日が眩しい清らかさだから
勘違いしてしまいそうになるけど

悲しい真実の冷たい風が
この身を刺し殺すのをだれも
だれも止められはしないだろう








21/06/26 21:03更新 / 花澤悠
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