月の希



夕べ、落ち着いた街は赤く
そろそろ寒い12月。

空から小雪の降りしきる。
鼻に当たると消えてゆく。
  
私の目は風に吹かれ
ただ憧れの赤い時間をみている。

終わってしまった哀しみを
もう無いからいらないという。

そして暗いけれど
白い花が咲いている。

夜、騒がしい街の風景が
小雪舞わせる風に吹かれる。
 
消えてしまった昔の希を
見えない月のようだと思う。






20/12/23 23:38更新 / 花澤悠
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