闇の音楽 2

ときどき考えるんだ
圧し潰す胸を
ずっとこらえるあなたのうたも
樹々を鳴らす風の舞踏のうたも
闇の音楽なんだろうなって

あるものは膨らみ
あるものは破裂し
振り返ってみれば
ただやさしい時計にゆりうごかされる
風船なのかもしれないね

この希望さえ傷を負った朝に
こうもけなげにうたをうたっているのは
ただのため息のつもりなのか
そうでないのかも
もはやわたしには
わからない

そうしてあなたのその頬が
照れてしまってそうして笑って
そうしていとしいうたになる
のかどうかも
わたしにはとうてい
わらないことなんだ

そうしてだからこそそれが
それが一番いとしい
闇の音楽なのかもしれないね






20/03/12 21:03更新 / 花澤悠
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