闇の音楽


ときどき考えるんだ
涼しげな瞳を
そっとつむるあなたのうたも
月がふらす星々の瞬きのうたも
闇の音楽なんだろうなって

あるものは産まれ
あるものは亡くなり
振り返ってみれば
ただ嵐の時代に舞い踊らされている
人形なのかもしれないね

この怒りさえすり減らした夜に
このしずかなうたをうたっているのは
ただの感傷のつもりなのか
そうでないのかも
もはやわたしには
わからない

そうしてあなたのその息が
アブクとなってそうして割れて
そうしてすなおなうたになる
のかどうかも
わたしにはとうてい
わらないことなんだ

そうしてだからこそそれが
それが一番すなおな
闇の音楽なのかもしれないね






20/03/10 23:49更新 / 花澤悠
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