微笑んでくれ、神さま



風の噂に聴いたこと
世界の果てに神がいて
白い罪びと、裁くとき
慈愛と光に満ちている
聖なる瞳に映された
とてもしずかな哀しみを
だれにもみせずにうなだれる

深夜つめたい月光に
照らされながらぼくは起き
しずかな光がさらさらと
眠るしかばね起こすとき

善よりかなしい、顔した神の
甘く蕩ける匂い、吸う

もう、忘れることなど、できなくて

神は、輝く、冷たい、指で
夜の、帳を、そっと、引き
とてもまじめに、泣きそうな眼で
ぼくをみながら、ウインクしている







20/02/19 00:13更新 / 花澤悠
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