牛乳を むねにこぼすの


恋割れた 悲しい夜は
ひとふたり つみによごす
このむねの 黒さがいやで
牛乳を むねにこぼすの

牛乳を よるのむからさ
かまわずに 消えてほしいの
かいわない 冬の静かな
白い息ふたりはきだす
いまはもう希いはしない
いまはもう戻れもせずに
ふたりきりの孤独におぼれる
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つみびとを裁くかがみ
ためらわず割ってしまった

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19/10/23 22:01更新 / 花澤悠
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