夢と月光



逆光に目を瞑り
刺す光に言葉を感じて
すべてを理解したと想った


夢も堕ち


感情が削除できるものならば
深い冬の孤独さえ
きのうのものだったと答えられる


夢も吹かれる疾風に


答えなんて
どこにも関係ない日々は
すこし気怠げな一方的な痛みを生む


都のことも


堕ちて気づいたものも
わからないまま
ため息ばかりが朝も昼も夜も漏れる


消えし月光


ただこの部屋にいると
窓も開けていないのに
カーテンだけがゆらゆらと揺れる


夢も堕ち
夢も吹かれる疾風に
都のことも
消えし月光








25/11/27 07:29更新 / 花澤悠
いいね!感想

TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c