眠りたくない



夜が暑くて眠れないんじゃなくて
ただ眠りたくないから眠らない
そして、朝から仕事に向かう

太陽は痛いくらいの熱をそそぐし
私のことなんて放っておいてくれと想う
太陽は私のいない世界にも在るのだろうか

みんながじぶんが不幸だと想っているなら
私だけはじぶんが幸福だと想いたい
それは砂糖のように甘ったるい希いか

私の心臓を鷲掴みにして握り潰して
生活というものを忘れさせてくれるなら
夜、眠れないのに決まっているだろう?

闇が怖くて眠れないんじゃなくて
ただ眠りたくないから眠らない
そして、朝から仕事に向かう







25/09/03 07:51更新 / 花澤悠
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