夜にしか咲かない




  
(短歌八首)

夜にしか
咲かない顔をした花の
濡れたほお撫で震えを止めたい


亜麻色の
髪をなびかせ駆け降りる
君がそのまま静止した夏


高速で
逆走するほど投げやりな
死んでもいいよなこの恋よ、止め


孤独さを
十七の冬知ってから
鳴り止まないまま、そらの極星



元気です
すれ違いざま視線あげ
わかれたひとに無言で告げた


傾向と
対策なんてあるのかなぁ
恋とか友情、しあわせ、生きざま



倦怠の
気持ちが後遺症ならば
死ぬまで、こんなに、笑えないのか


忘れない
で、という気持ちを告げていた
ことさえ忘れて、しまいたい夜








24/08/22 08:03更新 / 花澤悠
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