抱き治したい


(短歌十一首)



雨の日に
ただ詩を詠めたあのころは
まとわりついてたしあわせ知らずに



目の前で
泣かれたときにできること
すべてをウソとオロオロすること



今日になり
届いたあなたの寂しさが
もう冷たくて 抱き治したい



ゆっくりと
歩いてゆけばいつの日か
ひとの住まない月へゆけるか


生きている
かぎりいつかは散る命
ホンキで怖いと震えた残日



苦しみの
数さえ笑ってしまえたら
ブーゲンビリアをただ抱きしめる


ののはなや
ののくさにある罪のない
みたいなちっちゃな群れが眩しい


君の声
だれよりもよく聴いている
つもりですけど
amp;#25620;き消す波音


もし愛に
性とか涙がないのなら
僕はたまらず君を救うよ



人生に
くだらん勝負がきっとあり
三面六臂の鬼を飼おうか



生きるって
まるで魔法って想わない?
いま抱きしめる君のからだを














24/04/10 00:55更新 / 花澤悠
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