いま居るここで生きるだけ





黄昏入りの水を飲み

手紙に雫が滴って

読めない文字が泣いている

夜の帳の万華鏡

この街にはもう希望もない

翼を休めた堕天使も

白い心を震わせて

星座の文字を見失う

月へと架かる階段を

ハナウタまじりで登れたら

残り少ない幸福を

月の雫に変えるのに

けれど夜鷹はイヂワルで

転生輪廻の邪魔をする

そっとちいさな泣き声を

神さまにでも聴かせない

そっとちいさく微笑んで

いま居るここで生きるだけ










23/07/09 02:43更新 / 花澤悠
作者メッセージを読む
いいね!感想

TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c