迷霧の連弾 94
7時半になった
懐中電灯を持って
広場に行くと
赤い光が灯っている
光源からはパチパチと
小気味よい音を発している
光の正体は
焚き火だった
焚き火を起こした張本人は
疑いもなく田宮先生だった
田宮先生は折りたたみ椅子に
腰をかけていた
何やら背中に
隠しているようだけど
暗くて良く見えない
田宮先生の指示で
焚き火を囲むように
体育座りをした
ボクは意図的に
理恵の隣に座る
その隣には
保健の先生が座っていた
このキャンプに
参加した女性は
この二人きりなので
別段普通のことだけど
理恵が一人占めに
されているようで
保健の先生と云えども
どこか不愉快な感情を
抱いてしまった
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