迷霧の連弾 61

ボクたちは

テントを建てはじめた

このテントは

かなりの年代物で

とても重かった

そして部品も多くて

建てるのは

とても難しくて

悪戦苦闘していた

説明書を読みながらも

勘違いを繰り返して

テントが組み立てられる

隣の組から

ボヤく声が聞こえる

気持ちは痛いほど

理解できる

ロハで借りられるから

文句を言うんじゃない

田宮先生はたしなめていた

理恵の様子が

ボクは気になって

目だけを理恵に向けた

理恵は保健の先生と

説明書を読みながら

楽しそうに

テントを建てていた

25/12/05 00:16更新 / 秋時雨
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