迷霧の連弾 3


水曜日の6時間目は

3年生の選択授業

ボクは科学を選んだ

1年生の時も科学だった

その時は野草の生態を

学ぶのではなく

学校の裏山で

ひたすら蝶を採取しては

標本にしていた

虫が好きなボクは

夢中で蝶を捕まえては

標本作りに精だした

大きさは親指の先から

手のひらよりも

大きなものまで

色は鮮やかな赤や黄色

青いメタリックカラーの

派手な種類がいる一方

全身真っ黒な種類もいた

こんもりと小高くて

連なっていない

孤独な山に

これほど多くの蝶が

住み処にしていることに

凄く感激していた

25/11/06 01:14更新 / 秋時雨
いいね!感想

TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c