迷霧の連弾 169
二日後には
パート練習を終え
全体練習が行われた
四つのパートが
歌声を響かせ合って
一つの美しい曲になる
一二年生の頃は
自分たちのパートが
一番大きな声で
歌えているとか
主旋律でなかったら
張り切らずに
適当に遣り過ごそうと
自分たちしか見えてなかった
でも今は違う
他のパートとの調和をとり
自分たちの声に意識を傾ける
合唱コンクールが
合唱曲が望んでたことが
実践できている
それを讃えてくれるように
秋の夕陽が
明々と教室を照らす
みんなの顔が
眩しく輝きを放つ
決して忘れることのできない
光景だった
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