迷霧の連弾 164

放課後合唱コンクールの

初めての練習があった

三年生の課題曲は

大地讃頌と決まっている

だから初めて聴く曲ではない

そしてとうとう

ボクたちが歌う時がきた

一年生の時は

この重厚な感覚の歌を

ボクたちが歌う姿を

想像はできなかった

たくましい三年生が

歌っている姿を

憧れの眼差しで眺めていた

いつか自分にも

この時が来ることなど

当時は考えてもいなかった

果たしてボクが

舞台の上でこの曲を

歌っている姿が

一二年生には

憧れられるのだろうか

何も考えずに

何も鍛練もせずに

毎日何気なく

過ごしていたボクには

全く自信はなかった

26/01/26 03:08更新 / 秋時雨
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