迷霧の連弾 161


理恵のことは分からない

理恵との接点がなくなり

もう知る機会はなくなった

それでも時間は過ぎてゆく

それでも学校はある

日はどんどん短くなり

日射しは昏くなり

肌寒い日々が増している

中学校生活が

残り少なくなってゆく

そんな現実を知らせるため

季節が過ぎているのだろうか

秋の朝を低い太陽に

顔を直撃されて

宇宙の果てまで

続いているかのような

透明度の高い青空に

慰められている気分で

学校に着いたら

いつもと様子が違う

ところどころの教室から

歌声が聞こえる

どうやら気の早いクラスは

合唱コンクールの

早朝練習を始めていた

26/01/25 00:41更新 / 秋時雨
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