迷霧の連弾 161
理恵のことは分からない
理恵との接点がなくなり
もう知る機会はなくなった
それでも時間は過ぎてゆく
それでも学校はある
日はどんどん短くなり
日射しは昏くなり
肌寒い日々が増している
中学校生活が
残り少なくなってゆく
そんな現実を知らせるため
季節が過ぎているのだろうか
秋の朝を低い太陽に
顔を直撃されて
宇宙の果てまで
続いているかのような
透明度の高い青空に
慰められている気分で
学校に着いたら
いつもと様子が違う
ところどころの教室から
歌声が聞こえる
どうやら気の早いクラスは
合唱コンクールの
早朝練習を始めていた
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