迷霧の連弾 157
ここにいても
何も解決しないので
ガイドを抱えて
進路指導室を出る
気の向くままに
生きるとしても
高校は自分で行きたい時期を
決められない
入学試験を受けないと
何も始まらない
だから気乗りしなくても
今夜にでも決めてしまおう
そんなことを考えながら
廊下を歩いていたら
向かい側から
あの保健の先生が
歩いているのに気づく
すれ違い時に
会釈をしようとして
先生に呼び止められた
先生は理恵に何か
変わったことはないか
ボクに尋ねてきた
何も見つけられません
そう言ってから
最後の科学の授業で
田宮先生が
随分としんみりしたことを
みんなに言っていたと
先生に伝えてみた
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