迷霧の連弾 142
理恵のお陰で
ボクは秋の七草を
覚えることができた
理恵は先生に
試してもらうおう
そう言って先に
田宮先生のところに向かった
ボクは後を続いた
理恵はとても嬉しげに
試してくださいと
田宮先生に申し出た
田宮先生はいいともと
上機嫌で返事をした
理恵はせーのと
かけ声をかけて
ボクたちは秋の七草を
五七調で唱えた
田宮先生は驚いた顔で
ボクたちを見ている
理恵は先生に
合ってますかと尋ねたら
田宮先生は正解だと
重厚な声で頷いた
理恵はボクの手を握り
やったねと弾むように
喜びを全身で表していた
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